アイス・キューブ(Ice Cube)、N.W.A.の活躍をダビデとゴリアテの戦いに例えて語る

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ここ数年、アイス・キューブは、最も注目されるN.W.A.の自伝映画「ストレイト・アウタ・コンプトン(Straight Outta Compton)」の制作に熱心に取り組んで知る。

2014年中頃に上映された「ライド・アロング(Ride Along)」「トゥエンティトゥ・ジャンプ・ストリート(22 Jump Street)」以降あまり姿を見せることがなかったが、この有名なベテランラッパーは本作に力を注いでいたのだ。そして2015年8月の上映に向けて、期待は日に日に高まるばかりだ。

本作は、カリフォルニア州コンプトンを拠点に活動する、ヒップホップの巨匠、アイス・キューブ、ドクター・ドレー(Dr. Dre)、イージーE(Eazy-E)、MCレン(MC Ren)、DJエラ(DJ Yella)によって結成されたラップグループの浮き沈みを記録したものである。

長年、キューブのコラボレータとして携わってきたF.ゲイリー・グレイ(F. Gary Gray)監督のもと、およそ7年の制作期間を経て、この夏、日の目を見ることとなる。

F.ゲイリー・グレイは、映画「フライデー(Friday)」、「セット・イット・オフ(Set It Off)」の監督、キューブ、ドレー、サイプラス・ヒル(Cypress Hill)、アウト・キャスト(OutKast)の初期のミュージックビデオも手掛けている人物だ。

今回、XXLはキューブにインタビューする機会を得ることができ、上映を控える自伝映画について話を聞くことができた。また、イージーEの没後20年を迎えたことや、MCレンが先週亡くなったことを受けての心境も語ってもらった。
このインタビューの中で、キューブは「ストレイト・アウタ・コンプトン」の詳細、N.W.A.、「フライデー」シリーズの続編についても触れている。

XXL:イージーEが亡くなってから20年が経ちました。彼なしで本作品の制作に取り組む気持ちをお聞かせください。

アイス・キューブ:この7年間はイージーEに巻き込まれて制作しているような感じだったから、まだアイツが近くにいる気分だよ。

XXL:もう7年も制作に取り組んでいるのですね。

アイス・キューブ:叶いそうで叶わない夢だった。でも、4年前、現実化してきたんだ。ここに来るまで、絶え間なく努力してきたから長い道のりだったよ。

XXL:グループを結成して30年ですが、これまでの活動を自伝映画にする気分は?

アイス・キューブ:最高だね。俺にとって、これは語られるべきストーリーなんだ。これはアメリカを舞台にした物語だが、極貧から大金持ちになったという話だけでなく、ダビデ対ゴリアテの戦いの話も含んでいる。みんなN.W.A.のことを話すとき、俺たちが理解しようとしていたことに対して、非暴力的な方法で抗議する。だから、その想いを歌に込めることにしたんだ。そして、俺たちの映画があってもいいんじゃないかって。

XXL:映画「フライデー」の第4シリーズが制作される可能性はありますか?

アイス・キューブ:俺はやりたいと思っているんだけど、これは本当に映画会社ニューライン・シネマ(New Line Cinema)次第なんだ。
映画の権利を持っているのは彼らだし、俺たちも出演者たちを呼び戻すためにある程度の資金が必要だ。彼らはある程度は提供してもいい姿勢をとっているけど、俺たちはもっと大きい額を必要としている。そして今は、こう着状態みたいな感じかな。だから、ニューラインに手紙か何かでも送ってやってよ。

▼N.W.A映画予告▼

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