Nas(ナズ)がアメリカ合衆国を南アフリカ・アパルトヘイト時代に例えて語る

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Nas(ナズ)は「この国には多くの治療が必要だ」と語った。

タイム誌のインタビューにおいてニューヨーク、クイーンズ地区出身のラッパー、Nasはマイク・ブラウン事件、エリック・ガーナー事件、その結果起こった一連の抗議行動など現在のアメリカが置かれている状況について言及した。Nasは現在の風潮を1960年代の市民権運動と比較して語った。

クイーンズブリッジ団地出身の詩人は「アメリカはアパルトヘイト時代の南アフリカ」のようになるわけにはいかないと述べた。

Nasはこう述べている。「僕らは市民権運動について読んだことはあるけれど、その時代を生きたことはない。」「僕らはミシシッピ州やアラバマ州で起きたリンチ事件について読んだことはあるけれど、その時代に生きたことはない。これらは今の時代つまり僕らが生きている時代より前に起こった出来事だ。だが今そのようなことが現実に起こっている。いつも起きていること、あまりにも長い間起きてきたことだ。1988年の南アフリカで起きたアパルトヘイト時代みたいになるのはクールじゃない。国内で肌の色をめぐって争いをしている国がどうやって世界一自由でパワフルな国になることができるんだ?本当に恥ずかしいよ。僕は皆に「もうやめよう」と呼びかけている人達のひとりだ。」

Nasは黒人の子供達に歴史を教えるときは奴隷制よりもはるか昔までさかのぼるべきといつも伝えていることを明らかにした。彼はさらに、黒人が様々な理由から自分たち自身に強い嫌悪を持つのに対して、白人の多くがアメリカの歴史について無知であると語っている。

黒人の子供と対するとき常に彼らの目を見て「この世界は君達のものだ。君達は王であり王女なんだよ。」と伝えることが重要なんだ。彼らの祖先が奴隷であったということ以外のほかのことを教えることがね。黒人の子供達が、黒人の歴史はこの偉大な国の奴隷からスタートしたのではなく、アフリカ大陸で世界最初に起こった文明からスタートしていたと知ることは重要なことなんだ。多くの白人はアメリカの歴史について本当に何も知らない。黒人の多くが肌の色や様々な事が原因で自分達自身に強い嫌悪感を持っていることに落ち込んでいる。この国には多くの治療が必要だよ。アメリカ、僕らは自分達で答えを見つけだせないほど愚かではない。だけど人はただたむろして、そのことに無知であり続け、誰かに憎しみを持ち、自分は誰かより優れていると考えるほうが安全で楽だと思っているんだ。

先週、NasはRussell Simmons(ラッセル・シモンズ)らその他大勢の人々とニューヨーク市内で行われた大規模な抗議活動Millions March NYC(100万人マーチ)に参加している。

 

 

 

 

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