TIDALユーザーだけに向けたサービスを開始。

 Spotify(スポティファイ)ユーザーはJayZ(ジェイ・ジー)のデビューアルバム｢Reasonable Doubt( リーズナブル・ダウト)｣のストリーミング再生がもうできなくなってしまった。

一方、JayZが近頃買収したストリーミングサイトTIDAL(タイダル)では同アルバムを高音質で提供している。

ヒップホップ界の大物は自身の初期作品をSpotifyから削除したが、他のアルバムについてはまだカタログに依然として残している。

この動きはアーティストがTIDALに加盟する流れに拍車をかけることになるかもしれない。現在レーベルに所属しない、もしくはRoc Nation (ロック・ネイション)傘下のアーティスト達はライバルサイトから自身の作品を取り除くことはもっと簡単であろう。

TIDALは既にユーザーだけに向けた特別コンテンツのサービスを始めている。Madonna(マドンナ)はサイト上で新作を初披露し、この週末にBeyonce(ビヨンセ)は夫に捧げる曲｢Die With You(ダイ・ウィズ・ユー)｣を発表。またRihanna(リアーナ)の新作「American Oxygen(アメリカン・オキシジェン)」もまたTIDALユーザーに向けて特別に公開された。

先週JayZはTIDALの取締役Vania Schlogel(ヴァニア・シュレーゲル)と共にニューヨーク大学を訪れ、学生に向けてストリーミングサイトについて説明した。彼は自身の所有するサイトはSpotifyと対抗するものではないことを強調していた。むしろ両者の存在が消費者にとって価値あるものになると語っていた。

彼はそこで「彼らがマクドナルドなら俺達はシェイク・シャック、それで良いと思うんだ。」と語った。「ナンバー１になる必要はないんだ。俺達は他とは違う存在でありたいし、そしてそれを上手くやりたいだけなんだ。特定のサウンドや体験、世界中の将来有望なニュー・アーティスト、既に有名なアーティスト、デビューしたばかりの新人アーティスト、コラボレーションそして今まで誰も見たことがないようなことを探しにTIDALのサイトを訪れて欲しいと思っている。それが俺達のやろうとしていることなんだ。」

▼Jay Zプロフィール▼
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