JayZ「仕事をしたなら誰でもその分の対価を支払われる。これがフェアトレード( 公正な取引)だし、この国はそれを土台として築かれている。」
JayZが始めたアーティストが所有する形の新しいストリーミングサービスは、始まってからの数週間のうちに無名の外国から来た負け犬からいまや注目の的となっている。
昨日TIDALは会社株を所有する十数人の名だたるアーティストが参加したきらびやかな記者会見でローンチを果たした。ビルボード誌が報じたところによると、この発表でJayZは賛同するアーティストとともに何故ストリーミングサービスに投資する道を選んだのか、また音楽業界がこの動きにどのように反応したのかを説明した。
「俺のような人間(アーティスト)はツアーに出ることができる。」とJayZはミュージシャンが利益を上げるための手段をあげた。「だけどアーティストでなくコンテント・クリエイターのように楽曲製作に携わっている人間はどうだろうか?彼らが正当に補償されなければ、ライターやプロデューサー、フェアな取引に生計を頼っている人達を失うことになるだろう。ある人は他の仕事を選ぶだろうし、才能あるライターが楽曲製作にいなくなってしまうと思う。それってフェアじゃないと思わないか?仕事をしたなら、皆同じようにその対価を受け取るべきだと思う。それがフェアトレードだ。この国はそれを土台として築かれているんだ。」
音楽業界でそのようなアイデアを提示することはbacklash(バックラッシュ)のような主要なレコードレーベルと衝突することにならないかとの問いに、JayはTIDALはレーベルの競争相手にはならないと述べた。
「レーベルは俺達がレコード会社を立ち上げるんじゃないかと疑ってるんだと思う。」とJayZは言った。「これはレコード会社ではない、しいて言うならレコード・ストアだ。俺はレコード会社を既に持っている。もうひとつレコード会社は必要ないんだ。俺は自分のやっていることに満足している。でも中には疑ってかかる人達もいたよ。俺達は何度も話し合いを重ねた。「才能があることに感謝しなくちゃいけないってね。この試みに参加して欲しいんだ。」って。何度も言うが、俺達は他のストリーミングサービスに文句があるわけじゃない。皆が成功すればよいと思ってる。俺達は自分達の分野を切り開き、俺達の声に耳を傾けてもらいたいだけだ。」
いまや何百万ドルというお金がオンライン上に溢れている中で、JayZはたとえて言うならTIDALが業界の古い体制を打ち破るひとつの方法だと語った。
「皆が言うように「ワオ!多くのことが変わったんだ!」と言うなら、それは改善されているということだよ。」と彼は続けた。「今起きていることは良いことだと思うよ。たとえばAloe Blacc(アロー・ブラック)とライター達、彼と一緒に仕事をした人達の作った曲が、1億6800万回再生されてその結果4000ドルの小切手を受け取るなんてことがないようになるのさ。彼らは彼らの仕事をし、職責を果たし成功したんだ。その作品を人々が気に入り、買ったんだ。そのお金はどこに消えたのさ?人々は泡となって消えていくお金のためにAloe Blaccの曲を買ったり、ストリーミングしたわけじゃないだろう。一体どこへ行ったんだ?」
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