N.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)の共同創立者、Eazy-E(イージー・イー)の20回忌

Eazy-E-hologram

1995年3月26日、世界は一人の象徴的存在を失った。

悪名高いラップグループN.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)の共同創立者、Eazy-E(イージー・イー)が、エイズの診断を受けてから約1か月後に亡くなったのだ。

Eazy、本名Eric Wright(エリック・ライト)は1980年代後半にDr. Dre(ドクター・ドレー)、Ice Cube(アイス・キューブ)、Arabian Prince(アラビアン・プリンス)、DJ Yella(DJ・イェラ)、MC Ren(MC・レン)とグループを組み、のちにメディアがギャングスタ・ラップと呼ぶようになるスタイルを方向づけた。

大抵の場合、彼とグループのメンバー達は、リアリティ・ラップと呼ばれるスタイルの青写真を作ったとして認められており、そのリアリティ・ラップにおいて彼らはカリフォルニア州コンプトンでの生活で起こった出来事をありのまま全て詳細に語った。

予想だにしなかった死から20年後も、Eazyの遺産は生き続けている。今日のヒップホップの状況を考えてみると、人は確実に、Eazy-EやN.W.Aによって開拓されたスタイルから確立されていった要素を選び出せる。ユニットとして、彼らは、今日なお盛んな新しいタイプのヒップホップの礎を築いた。

N.W.Aは1980年代後半に新境地を開拓し始め、1988年にデビューアルバム『Straight Outta Compton』(ストレイト・アウッタ・コンプトン)をリリースした。そのアルバムは『Fuck Tha Police』や『Gangsta Gangsta』のようなトラックを含んでおり、両曲とも当時のラップ分野へ歴史的な成果を残した作品である。

Eazyはその後続けて、わずか数週間後にソロデビュー作品『Eazy-Duz-It』をリリースし、1990年代初期まで広がりを見せたアメリカ西海岸ヒップホップ界の席巻への舞台が整った。

現在、生存するN.W.Aのメンバー達は、N.W.Aの伝記映画『Straight Outta Compton』(ストレイト・アウッタ・コンプトン)の準備をしている。

F. Gary Gray(F.ゲイリー・グレイ)監督による次作の映画は、コンプトンのラップ・クルーの盛衰に着目し、今年の8月14日にリリースが予定されている。2015年3月26日、XXLは亡きMCの遺産を称賛する形で、Eazy-Eがこの世を去った日から20周年の記念日を祝った。

▼N.W.Aの伝記映画『Straight Outta Compton』CM▼

 

▼N.W.A / Straight Outta Comptonミュージックビデオ▼

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