LES TWINS

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Les Twins(レ・ツインズ)

生年月日:1988年12月6日(26歳)

音楽業界においてLes Twins(レ・ツインズ)として、その名が知られる、Laurent Bourgeois(ローラン・ブルジョワ)と Larry Bourgeois(ラリー・ブルジョワ)の双子の兄弟は、1988年12月6日生まれ、フランス出身のダンサー/コレオグラファー/モデル。それぞれのニックネームである”Lil Beast(リル・ビースト)” 、 “Ca Blaze(Ca ブレーズ)”として呼ばれる機会も多い彼らは、hip-hopダンスにおける新しいスタイルの確立者として世界的にその名を知られている。

フランスのサーセルで育った彼らは、独学でダンスを習得し、2008年に人気オーディション番組「Incroyable Talent(インクロヤブル・タレント)」でファイナリストとなり、2010年にはアメリカのサンディエゴで行われたワールド・オブ・ダンスのコンペティションに参加した彼らの映像がYou Tube を通して発信されると、2014年の9月までにその視聴回数は2500万回を突破。これが彼らのアメリカでの知名度を爆発的に向上させた。2011年には国際的なストリートダンスの競技会であるJuste Debout(ジュストゥ・デブー/フランス、パリで行われる国際大会)の、Hip-hop ニュースタイル部門で優勝している。

Les Twinsは、これまでに Beyoncé(ビヨンセ)や Missy Elliott(ミッシー・エリオット)といったアーティストと専任ダンサーとしての契約を結んできた。

193㎝の長身を生かして、フランスのオートクチュールファッションデザイナーである Jean Paul Gaultier(ジャン・ポール・ゴルティエ)のモデルになる一方、数々の有名ブランドのキャンペーンにもモデルとして登用されている。

これらに加えて、自身の振り付けを教えるワークショップを世界各地の会場で実施。また、自らもダンサーとして加わったダンスチームCriminalz Crew(クリミナル・クルー)としても活動を行っている。

 

Early life and career beginnings
双子の兄弟は、フランスパリ北部の郊外にあるサーセルで1988年の12月6日に誕生した。グアドループ島にルーツを持つ彼らの家族は、彼ら以外にも2組双子を含む18人兄弟で、Les Twinsの二人はその最年少。最年長との年の差は25歳ある。

ラリーもローランも、今までに公式なダンストレーニングを受けたことはない。彼らは、他のブレイクダンサー、ロックダンサー、ポップダンサーを見て様々なテクニックを習得、クラシックバレエの技術を独学で学んだ。12歳で、彼らはコンサートやミュージカルの舞台に出演し始める。WADマガジンは彼らを評して、「ふたりは、ダンサーになるべくして生まれてきた。生後5か月で歩行を開始、18か月で体を動かし始め、9歳で既に地元で有名なダンススターとして自分たちの年齢の1回り以上年上のダンサーに自分たちが作り上げた独自のステップを見せる境地に達していた」と記している。

2005年、ふたりは自身のダンスチームを結成すべく、メンバーを募集。こうして出来たダンスチームCriminalz Crewは、各種のhip-hopダンスの大会やストリートやクラブで、そのパフォーマンスを披露するようになる。2007年には、フランスの権威ある演劇祭アビニョン・フェスティバルの中で上演されたミュージカル「Pas de Quartier(パ・ドゥ・カルティエ)」の中でダンスを披露。チケットはソールドアウトする。

 

Dance career
2008年、Les Twinsはストリートダンスの国際大会Juste Deboutのセミファイナルで、Joseph Go(ジョセフ・ゴー)と Meech Onomo(メーシュ・オノモ)を下したことで、ダンスコミュニティからの注目の的となる。 また、これと同時期にM6で放送されたフランス版「Britain’s Got Talent(ブリテンズ・ゴット・タレント)」であるオーディション番組「Incroyable Talent」の3rdシーズンで彼らはファイナリストとなり、視聴者からの人気を集める。2008年11月13日に12名のファイナリストが競う最終対決には、モナコのステファニー公女が出席、400万人以上の視聴者が対決の行方を見守った。

2009年、ふたりはパリにあるシアター・トレビスで行われたhip-hopコメディショー「Twins」における出演契約を結ぶ。この舞台は、長年ふたりのことをコーチとして見続けてきたAbibou ”Playmo” Kébe(アリブー・“プレイモ”・ケベ)が振り付けを手掛けた。

2010年8月、サンディエゴで行われたダンスコンペティション、ワールド・オブ・ダンスツアーにおける彼らのパフォーマンスがYou Tubeを通して発信される。

続く11月9日には、人気番組The Ellen Degeneres Show(エレン・ショー)で初めてアメリカのテレビ出演を果たした。

2011年3月、Les TwinsはダンスコンペティションJuste Deboutのhip-hopニュースタイル部門において、353名のダンサーを下して優勝。同じ年、ふたりはBeyoncé のダンサーとして、ビルボードミュージックアウォード、イギリスのグラストンバリーフェスティバル、BETアウォード、グッドモーニングアメリカ・サマーコンサートといった数々のステージに出演、更に注目を集める。彼らは、Beyoncéと共に、彼女の次回作「4」のプロモーションの一環でフランスのテレビ番組「X-Factor(X-ファクター)」、「Le Grand Journal(レ・グラン・ジャーナル)」に出演。また、「4」の中の一曲である「Run the World(Girls)(ラン・ザ・ワールド“ガールズ”)」のPVで、唯一出演している男性ダンサーとして脚光を集めた。彼らのコラボレーションは2012年にアトランティックシティーで行われた彼女のライブパフォーマンスの中でも実現している。

2011年12月に至るまで、ローランとラリーのふたりはシルク・ド・ソレイユのMichael Jackson: The Immortal World Tour(マイケル・ジャクソン;ザ・イモータル・ワールドツアー)に公演の目玉、スターダンサーとして参加している。

2012年3月6日、Les Twinsはパリのイベントスペース、ラ・アール・フレシネで行われたKanye West(カニエ・ウエスト)のファッションショーのアフターパティ―でラッパーBig Sean(ビッグ・ショーン)のステージにダンサーとして参加。 翌月には、コニャックブランドであるヘネシーの”Wild Rabbit(ワイルド・ラビット)”キャンペーンのオープニングイベントとして、ニューヨークで開催されたMissy Elliott とTimbaland(ティンバーランド)のステージにも登場している。

2012年7月には、日本テレビの番組にも出演し、日本でTVデビューを果たす。

2012年11月には、ウクライナのダンスコンペティション番組「Everyday Dance!(エブリデイ・ダンス!」にゲストとして出演。また、アラブ首長国連邦のアブダビで行われたイベントthe Beats on the Beach(ザ・ビーツ・オン・ザ・ビーチ)、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われたBack2Black(バック・2・ブラック)フェスティバルでMissy Elliottとの共演を果たしている。

2012年12月には、ソニージャパンとの様々なプロジェクトを開始。2013年に入ると、Beyoncéのワールドツアー、The Mrs. Carter Show World Tour(ザ・ミセス・カーター・ショウ・ワールド・ツアー)に唯一の男性ダンサーとして参加。ふたりは、彼女の5作目のスタジオアルバムのリードタイトルである「Blow(ブロウ)」のPVの中でも、メインダンサーとしてフィーチャーされている。2014年には、Beyoncéと彼女の夫であるJay-Z(ジェイ・Z)のツアーであるOn the Run Tour(オン・ザ・ラン・ツアー)への参加を果たしている。

 

Modeling
Les TwinsはパリのNEXTモデル・マネジメントと契約を結んでいる。

2010年、パリファッションウィークにおいて、Jean Paul Gaultierのフォール2010メンズコレクションでランウェイに登場 した。

このパリコレクションデビューの後、数々のウェブ媒体、TV広告、紙媒体でモデルとして登場している彼らは、今までに、Jay-ZのWeb動画キャンペーン”That’s Rocawear(ザッツ・ロカウェア)”を始め、 New Era(ニューエラ), Benetton(ベネトン), Givenchy(ジバンシィ), H&M, Adidas(アディダス), Pioneer Steez(パイオニア・ステーツ), EMOBILE(イーモバイル), 25 Magazine(25マガジン), Beats By Dre(ビーツ・バイ・ドレ)といったブランドのキャンペーンで登用されている。

 

Choreography
ラリーとローランのふたりは、世界中の各国でオリジナルの振り付けを教えるというワークショップを開催しており、今までにアメリカ、フランス、日本、カナダ、ロシア、ドイツ、イタリア、フィンランド、ウクライナ、ポーランド、ハンガリー、チェコ、キルギスタンでのべ5000人以上がこれに参加している。

2010年にはWiiのゲームソフトである「Just Dance2(ジャストダンス2)」で、Kris Kross(クリス・クロス)の楽曲「Jump(ジャンプ)」のシークエンスを彼らが振り付けを行った。

2011年6月には、全米で非常に有名なダンサーのオーディション番組(FOXテレビが放送)である、「So You Think You Can Dance(ソー・ユー・スィンク・ユー・キャン・ダンス/SYTYCD)」の第8シリーズの中で、参加デュオの D*Day (Damon Bellmon デーモン・ベルモンと Deon Lewis ディオン・ルイス)がパフォーマンスを披露。このパフォーマンスの中での振り付けに、Les Twinsのサンディエゴのワールド・オブ・ダンスの動画からの盗用が見られるとして多くの視聴者から指摘を受けた。D*Dayのこのパフォーマンスには、賛否両論ありつつも、結果的にはコンペティションの次のステージに進んでいる。2012年、BellmanとLewisのふたりはSYTYCDのシーズン9のアトランタオーディションにゲストとして参加。番組は、ふたりの昨年度のパフォーマンスを振り返り、彼らふたりのルーティーンが、Les Twinsにオマージュを捧げたものであると語っている。

 

Dance style
Les Twinsのダンススタイルはhip-hopのニュースタイルと形容されることが多い。Hip-hop従来のスタイルはアイソレーション(体のパーツを個別に動かす動き)を強調し、音楽とその動きを合わせる、ということが一般的であるが、ふたりは「Twins-Style(ツインズ・スタイル)」と呼ばれるユニークなスタイルを作り上げた。お互いの動きを予期し、連動していくようなふたりの動きは、そのタイミングやそのスキルでもって、あたかも既に振り付けがされているようなスタイルを作り上げ、兄弟は急速に名声を獲得していった。WADマガジンのCharlotte Guillemin(シャーロット・ギユミン)は、「彼らは自らの存在を際立たせるようなhip-hopの新しいスタイルを確立しました。彼らふたりは完璧な補完関係にあります。一見ぎこちなく連動して見えない動きの中に、流動性を持たせるという非常に高度なことをやってのけます。彼らは水面のように穏やかに、まるで重力や物理の力を無視した動きをやってしまう。ふたりは、超自然的であり、アンリアルな存在なのです」と語っている。

 

Influences
ラリーとローランのふたりは、今までに影響を受けたものとして、Michael Jackson とJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)、彼らのコーチである Abibou “Playmo” Kébe、様々なアニメーション、うち9人がダンサーとして活躍している自身の兄弟姉妹 といった存在を列挙している。

 

Public image
Les Twinsはトレードマークのアフロヘアに、腰穿きのパンツ、ネックウォーマー、足首 に巻いた膝パット、という装備が彼らのパブリックイメージになっている。

彼らふたり独自の装飾品として、ビーズや数珠のブレスレットやネックレス、懐中時計、スカーフ、レディースものの洋服などが他に言及されることがあるが、これに対し、ローランはこれに対して、「ぼくらはファッションに対する意識を変えてきたんだと思う」と語っている。

ホームページ(英語):http://lestwins.org/wp/#tour

ホームページ(日本語):http://lestwins.jp/

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