FAT JOE

FAT-JOE

Fat Joe(ファット・ジョー)

本名:Joseph Antonio Cartagena
生年月日:1970年8月19日(43歳)

アメリカンラッパーであるFat Joe(ファット・ジョー)。Terror Squad Entertainment(テラー・スクウォド・エンターテイメント)のCEOでもあり、ミュージックグループD.I.T.C. and Terror Squadのメンバーでもある。

Fat Joeの最初のアルバムは1993年にリリースされたRepresent、続いてのアルバムは1995年のJealous One’s Envy。1998年から2006年にかけてAtlantic Records(アトランティック・レコーズ)と契約しており、そのレーベルの下、4枚のアルバムをリリース。1998年のDon Cartagena、2001年のJealous One’s Envy(J.O.S.E)、2002年のLoyalty、2005年のAll or Nothing。All or Nothingリリースの頃、ニューヨーク・シティーをベースとした他のラッパー50Centが”Piggy Bank”の歌の中でFat Joeを攻撃したりと確執が公となった。彼の最も人気の1曲は、Terror Squad(テラー・スクウォド)とRemy Ma(レミー・マ)とのデュエット曲”Lean Back”である。この曲は2004年夏のナンバーワンヒット曲となった。

Me, Myself, & Iをリリースした2006年から、Fat JoeはTerror Squad Entertainmentを介して配信しているImperial Records(インペリアル・レコーズ)と契約することになる。フォーローアップアルバムであるThe Elephant in the Roomは2008年に、Jealous Ones Still Envy(J.O.S.E.)の続編であるJealous Ones Still Envy2(J.O.S.E.2)は2009年にリリースされた。10枚目のアルバムThe Darkside Vol.1は2010年7月27日にリリースされた。

Early life
Fat Joeは1970年8月19日、ニューヨーク・シティーのサウス・ブロンクス区で生まれプエルトリコ系とキューバ系の両親との間で育った。公共住宅に住んでおり、家族をサポートするために幼い時から盗みをするようになる。また、子供の頃はいじめっ子であったとも認めている。ラップをFat Joeに紹介したのは、兄弟である。10代の頃、ラテンアメリカ人ラッパーであるBig Pun(ビッグ・パン)から大きな影響を受けた。このラッパーの影響力についてこう語っている「自分たちより前の時代のラテンアメリカ人は機会がたくさんあったのに、やり方がわからなかった。旗を降りながら、このブラックミュージックをどうやってやっていくのか考えていた。今自分たちは他のラテンアメリカ人の為にドアを切り開き、代表となって見せているんだ。」

Music career
1992–1995: Early years
Fat Joe da Gangsta(ファット・ジョー・ダ・ギャングスタ)とラップグループDiggin’ in the Cratesの一部からのステージ名の下、Cartagena(カータジーナ)は1990年代初めにRelativity Recordsと契約し、後に自身のレーベルと契約をしているたくさんのアーティスト達と一緒にレコーディングや仕事をしている。1993年、初アルバムであるRepresentはThe Beatnuts(ザ・ビートナッツ)、Diamond D(ダイヤモンド・D)、Lord Finesse(ロード・ファイナンス)や他のアーティストから制作をフィーチャーした。リードシングルである”Flow Joe”はビルボードホットラップシングルで初登場1位を記録し、他には”Watch the Sound”や”This Shit is Real”が含まれている。

1995年、2枚目のスタジオアルバムJealous One’s Envyをリリースし、ビルボード200で最高71位、トップR&B/ヒップホップアルバムチャートでは7位となった。このアルバムは、Diamond D(ダイヤモンドD)からの作品とKRS-Oneのゲスト出演をフィーチャーしている。アルバムからのリードシングルは、チャートにはランクインしなかったのもも、2つ目のシングル”Envy”はHot Rap Tracks chartで最高8位となった。このアルバムの成功により、LL Cool J’のシングル”I Shot Ya”にFoxy Brouw(フォキシー・ブラウン)、Keith Murray(キース・マーレイ)、Mobb Deep(モブ。ディープ)のProdigy(プロディギー)と共にリミックスでフィーチャーされた。

1998–2005: Signing to Atlantic Records, Terror Squad, feud with 50 Cent
1998年にリリースされたDon Cartagenaは3枚目のアルバムであり、Atlantic Recordsからの初アルバムである。ビルボード200では最高7位、トップR&B/ヒップホップアルバムでは2位、後にRIAAよりゴールド認定を受けた。

このアルバムは2つのヒットシングル”Bet Ya Man Can’t Triz”と”Don Cartagena”をフィーチャーしており、Nas(ナズ)、Diddy(ディディー)、Big Pun(ビッグ・パン)、Raekwon(リークウォン)、Jadakiss(ジェイダキス)、そしてBone Thugs-N-Harmony(ボーン・サグス・アンド・ハーモニー)がゲスト出演している。このアルバム中でBig Pun、Cuban Link(キューバン・リンク)、Triple Seis(トリプル・シーズ)、Prospect(プロスペクト)、Armageddon(アルマゲドン)、そして後に参加のRemy Maを含む自身のグループTerror Squadがデビューした。HipHopGame.comでのインタビューの中で、以前のTerror SquadのメンバーであるRemy Maによるソロアルバムを1つしかリリースしなかったことと、オリジナルメンバーであるProspectとArmageddonを”Tru Story”でほとんどフィーチャーしなかったことに対する批評を受けたことを認めた。Terror SquadのシンガーであるTony Sunshine(トニー・サンシャイン)は3年以上アルバムのリリースを延ばし、ProspectとArmageddonは”すっごくレイジー”なことを理由にソロアルバムをまだリリースせずにいると、Joeは述べている。以前のTerror SquadのメンバーであるTriple SeisJoeはFat Joeの歌詞は誰が書いているのかと聞かれた時、彼とPunがJoeのゴーストライターであったと公表し、Joeはゴーストライターを雇い続けるだろうと断言した。1999年、ラッパーのBig Punと共に、Jennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)のアルバムOn the 6からのシングル”Feelin’ So Good”に出演している。

Fat Joeは2001年に4枚目のアルバムJealous One’s Still Envy(J.O.S.E)をリリースし、その後人気となったIrv Gotti(アーブ・ゴッティー)からの作品をフィーチャーしている。このアルバムはスター達がずらりとラインナップされており、Ashianti(アシャンティ―)、Ja Rule(ジェイ・ルール)。N.O.R.E.、Busta Rhymes(バスタ・ライムス)、Petey Pablo(ピーティー・パブロ)、M.O.P.、Ludacris(ルダクリス)、R.Kelly(R・ケリー)、Buju Banton(ブユー・バントン)、そしてTerror Squadレーベルのアーティスト達をフィーチャーしている。R.Kellyをフィーチャーしているリードシングルの”We Thuggin’”は2001年後半の大ヒットとなったが、The Inc.のスーパースターであるJa RuleとAshantiをフィーチャーした2002年前半のメガヒットであるIrv Gottiプロデュースの”What’s Luv?”には及ばなかった。このアルバムは1月のリリースから5月までずっとヒットし続け、Fat Joeの最大のヒットとなり、プラチナ認定も受けた。しかし、2002年後半にリリースされた、Irv Gotti作品をフィーチャーした5枚目のアルバムLoyaltyはそこまで成功しなかった。

2003年、メキシコ人歌手のThalia(ターリア)のポップシングル”I Want You”でフィーチャーされた。同じ年、Fat JoeとTony Sunshineはコメディー・セントラルの番組、Dave Chappelle(デイブ・チャッペル)ホストのChappell’s ShowでLoyaltyよりシングル”Crush Tonight”をパフォーマンスした。

停滞期間があったにもかかわらず、アルバムTrue StoryからRemy MaとのコラボでScott Storch(スコット・ストーチ)プロデュースの”Lean Back”がTerror Squadで2004年にナンバーワンを記録した。この曲は保守的なコラムニストであるL. Brent BozellⅢ(L.ブレント・ボゼルⅢ)より広範囲にわたる卑猥な言葉が使用されているとして2回批判されている。しかし、AllmusicのJason Birchmeier(ジェイソン・バーチメイアー)はこの曲のことを「JoeとRemy Maのクラブにパーフェクトなデュエットで、Scott Storchのビートのトレードマークを持ち、一緒に歌いたくなるようでダンスにも合う印象的な曲だ」と語っている。それから、英語でヒップホップミュージックの世界で競いたいという目標のあるIvy Queenをサポートするように、彼女の英語でのデビューアルバムRealの制作に携わる。

1年後の2005年、6枚目のアルバムAll or NothingをリリースしJa RuleとレコーディングしJoeを無礼に扱ったニューヨークのラッパー50Centに対しての人気ディストラック”My Fofo”をフィーチャーしていると言及している。All or Nothingよりシングル”So Much More”、Nelly(ネリー)をフィーチャーした”Get It Poppin”が出ており、その他にもEminem(エミネム)、Mase(メイズ)、Remy Ma、Mashonda(マションダ)、そしてR.Kellyがゲスト出演している。”My Fofo”に対抗するように、50Centは2005年のベストセリングアルバムThe Massacreからの曲”Piggy Bank”でFat Joeを攻撃している。Fat Joeはその後、ニューヨークのヒップホップラジオステーションWQHTのKay Slay(ケイ・スレイ)との電話インタビューで、50Centの信ぴょう性を攻撃し、彼を「臆病者」と呼んだ。争いは2005年MTVビデオ・ミュージック・アワードでも繰り広げられ、Daddy Yankee(ダディー・ヤンキー)をフィーチャーしたレゲトンを紹介している時、Joeは「警察のガードあって安心する。G-Unitのおかげだ」と言った。その後すぐ、MTVがコマーシャル休憩を挟んでいる間、Joeに対して卑猥な言葉を投げかけ、Fat Joeがステージを去ろうとするときにステージに飛び乗った。

2006–2008: Me, Myself & I, The Elephant in the Room, the 50 Cent feud continued, and more
2006年にリリースされたMe, Myself & Iは7枚目のアルバムである。これはVirgin Records(ヴァージン・レコーズ)との契約の下、初めてのアルバムとなった。南出身のラッパーLil Wayne(リル・ウェイン)とのヒットシングル”Make It Rain”をフィーチャーしており、続いて”No Drama(Clap and Revolve)”をリリースしている。Fat Joeはニュージャージーの司会者Neuse(ニュース)をフィーチャーしたVH1ヒップホップオーナーズの前に、2006年10月VH1の”Freestyle 59”にてフリースタイルのサイファーセグメントをしている。

2007年6月、the Reverend Michael Pfleger(ザ・レヴァレンド・マイケル・プフレガー)は、Pflegerが宣伝し、イリノイ州シカゴで2007年6月18日に開始したビルボードキャンペーン”Stop Listening to Trash”の中で女嫌いを推進していると信じている何人かのラッパーの中でFat Joeをターゲットとした。また同じ月、Akon(アイコン)、T.I.、Rick Ross(リック・ロス)、Birdman(バードマン)、Lil Wayneと共にDJ Khaled(DJ・カーリッド)のシングル”We Talkin’ Over”でフィーチャーされ、Lil Wayne、Young Jeezy(ヤング・ジージー)、Rick Ross(リック・ロス)、Busta Rhymes、Big Boi(ビッグ・ボイ)、Ludacris(ルダクリス)、Birdmanとのリミックス”I’m So Hood”にもフィーチャーされている。Fat Joeと50Centの口撃はまだ続いており、2007年9月、BETの番組Rap Cityで50CentはFat Joeは彼と対決する気がなく臆病な奴だと罵ったが、Fat Joeはたわごとだとこれを払いのけた。1月後半、50Centはさらに”Southside Nigga (I’m Leaving)”をタイトルしFat Joeディスをリリースした。2008年の1月下旬、Fat Joeと長い間彼の会計士をしているBrian Dittrich(ブライアン・ディットリッチ)は2人ともFat Joeが国税庁に税金を滞納しているとうネット上での噂を否定した。8枚目のソロスタジオアルバムThe Elephant in the RoomはCapitol Records(キャピタル・レコーズ)とTerror Squad Entertainment分割であるImperial Recordsより2008年3月11日に配給された。リードシングルは歌手J. Holiday(J・ホリデー)をフィーチャーした”I Won’t Tell”。このアルバムはビルボードホット100で初登場6位となった。続いてPlies(プライズ)をフィーチャーした”Ain’t Sayin’ Nuthin”がリリースされた。

2008年3月20日、Fat JoeのニューアルバムThe Elephant in the Roomのセールス記録がリリースされたすぐ後、50Centは自身のYouTubeアカウントからビデオをリリースし、それはFat Joeの”お葬式”を連想させるもので、嘘の撮影されたフィルムの中で泣いて見せた。50CentはそれからFat Joeのレコードセールスの話をし、(Ja Ruleと同じように)彼がFat Joeのキャリアを終わらせ、彼のミックステープがFat Joeのアルバムを滅ぼしたと語った。
2009: Jealous Ones Still Envy 2
9枚目のソロアルバムJ.O.S.E.2が2009年6月下旬にリリースされた。2002年にプラチナ認定を受けたJealous Ones Still Envy(J.O.S.E.)のタイトルを反復し、2006年にEMIファミリーへのTerror Squadインプリント以来3枚目のリリースとなった。このアルバムのために、Ron Browz(ロン・ブロウズ)、Fabolous(ファボラス)、Lil’ Kim(リル・キム)、T-Pain(T・ペイン)、Lil Wayne、そしてAkonとたくさんのアーティストに参加してもらった。JimJonsin(ジム・ジョンシン)、The Inkredibles(ジ・インクレディブルズ)、そしてよくコラボをするStreetRunner(ストリートランナー)らをプロデューサーとした。Akonをフィーチャーしている”One”はファーストシングルである。アルバムは2009年10月6日にリリースされ、初週で11,000枚を売上げた。ビルボード200では初登場73位となっている。

2010: Signing to E1 Music and The Darkside
2010年1月、ニューアルバムThe Darkside Vol.1の制作に取り掛かっていると発表した。MTVニュースは、今までのアルバムよりも「全てが…もっと荒いものになる」とFat Joeが示唆していると伝えている。プロダクションはThe Alchemist(ジ・アルケミスト)、Cool & Dre(クール・アンド・ドレイ)、Streetrunner、DJ Premier(DJ・プレミア)。Scoop De Ville(スクープ・デ・ビレ)、Just Blaze(ジャスト・ブレイズ)、Scram Jones(スクラム・ジョンズ)、Raw Uncut(ロウ・アンカット)そしてDJ Infamous(DJ・インフェイマス)から、Busta Rhymes、Trey Songz(トレイ・ソングズ)、Lil Wayne、R.Kelly、Clipes(クリプス)、Cam’ron(キャムロン)、Rico Love(リコ・ラブ)、Too $hort(トゥー・ショート)、TA and Young Jeezyをゲスト出演として迎えている。The Darkside Vol.1からの最初のシングルは”(Ha Ha) Slow Down”で、Young Jeezyをフィーチャーしている。セカンドシングルは”If It Ain’t About Money”でTrey Songzをフィーチャーしている。

2010年3月28日、E1 Musicとのレコード契約を結ぶ。The Darkside Vol.1は2010年7月27日にリリースされ、初週で訳12,000枚を売上げ、ビルボード200では27位となった。2010年8月6日、Sway(スウェイ)による MTV RapFix Liveのインタビューに答えた。その中で、The Darksideのもう2ボリュームをレコーディングする予定だとし、その後は引退すると語った。

2011–present: Darkside Vol. 2 and eleventh studio album
DJ Khaledのリミックス”Welcome to My Hood”でフィーチャーされ、その曲ではLudacris、T-pain、Busta Rhymes、T-Pain、Busta Rhymes、Twista(トゥイスタ)、Mavado(マヴァド)、Birdman、Ace Hood(エイク・フッド)、Game(ゲイム)、Jadakiss(ジェイダキス)、Bun B(バン・B)そしてWaka Flocka Flame(ワカ・フロッカ・フレイム)もフィーチャーしている。これはKhaledの5枚目のスタジオアルバムWe the Best Foreverの最終トラックになっている。

2011年9月21日のXXL Magazineでのインタビューの中で、The Darkside Vol.2は自身初の公式ミックステープとなり、Mark Henry(マーク・ヘンリー)プロデュースの曲”Massacre on Madison”と”Drop a Body”をフィーチャーしており、どちらも年初めにはリリースされた。また、まだタイトルは決まっていないが、アルバム制作をしていると言及し、最初のシングルはCool and DreとYoung Lad(ヤング・ラッド)プロデュースによる”Another Round”でChris Brown(クリス・ブラウン)をフィーチャーしている。

2011年10月19日、まだタイトルの決定していない11枚目のスタジオアルバムから”Another Round”が iTunesでリリースされた。セカンドシングルの”Yellow Tape”はLil Wayne、ASAP Rocky(ASAP・ロッキー)とFrench Montana(フレンチ・モンタナ)がフィーチャーされている。2012年9月、ドイツで賞を受賞しているAlejandro Sanz(アレハンドロ・サンズ)のニューアルバムLa Musica No Se TocaのDownという曲でフィーチャーされている。Joeは2013年3月18日に他のシングルもリリース。この曲はWiz KhalifaとTeyana Taylor(テヤナ・テイラー)をフィーチャーしている。

 

■ALBUM■

Represent (1993)
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Jealous One’s Envy (1995)
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Don Cartagena (1998)
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Jealous Ones Still Envy (J.O.S.E)(2001)
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Loyalty (2002)
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All or Nothing (2005)
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Me, Myself & I (2006)
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The Elephant in the Room (2008)
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Jealous Ones Still Envy 2 (J.O.S.E. 2)(2009)
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The Darkside Vol. 1 (2010)
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