NasはPluto.TV(プルートTV)参入の理由を説明し、Rhymefestは市場に“心理戦”があると語る。
Jay Z(ジェイZ)主導による新しいストリーミング・サービスTidalの記者会見では多くの質問が飛び交ったが、HipHopDX(ヒップホップDX)編集長・Justin Hunte(ジャスティン・ハント)は、DX Daily(DXデイリー)最新版のなかで、殺到するストリーミング・プラットフォームについて分析している。
Tidalは最近話題のサービスだが、Jay Zのストリーミング・サービス事業への参入はアーティストの投資の一部でしかないと、Hunteは指摘する。
Pluto.TVは動画配信の新たなストリーミング・プラットフォームである。昨年、その開始に先駆け、Nasは自身が選んだミュージックビデオを放送した。NasはHipHopDXのインタビューに対して、ストリーミング業界参入の動機や、Pluto.TVを選んだ理由について説明してくれた。
「コンテンツが消費されていく様や、みんながどんなものを見て毎日を過ごすのか、そのパターンにとても興味があった」とNasは言う。「みんなテレビの前に座って生放送を見るよりも、自分の都合の良い時間に見ることに関心があると気付いたんだ。好きなものだけを見るというスタイルが急増している。Netflix(ネットフリックス)でさえ、シーズン全話を一度に公開している。この傾向をみると、見たいコンテンツを高品質で、見たい時に見るという流れが本格化していると信じざるを得ない。そしてPluto.TVのプラットフォームは、まさにそれを物語っているんだ。Pluto.TVは、この流れに注目し、拡大したものだ。これはエキサイティングなものになるはずだよ!」
またHipHopDXは、Rhymefestにも、Tidalにおける動きと注目度について、アーティストとしての意見を聞いた。Rhymefestは、Tidalの成功は顧客を会社のストーリーに同調させられるか否かにかかっていると分析したうえで、ストリーミング業界の“ゴールドラッシュ”が起こる可能性があると答えた。
「これは心理戦だと思うんだ」と、Rhymefestは言う。「たぶん、まずゴールドラッシュが起こるのは、マーケットシェアでだろう?マーケットシェアは、自分が信じたもの、自分が考えたもの、自分のやり方を、どれだけ多くの人が同じように信じ、考え、やるのかを表したものだ。今、俺たちは心理戦の真っ最中だ。まず、アーティストたちはTidalと契約する前に、Jay Zのことを信じなければいけない。Jay Zが言っていることが、彼らの進むべき最善の道なんだって信じるんだ。じゃあ、多くのビジネスでは何をするかって?無料体験をさせるのさ。最初は料金をとらない。俺もSpotifyを利用し始めて最初の3か月間はそうだった。相手は俺を思い込ませようとしたいんだ。だから、ゴールドラッシュよりも、まずは思考を取りこんで、信じさせることが必要なんだと思う。そして、この心理戦に勝利した暁には、この戦いがゴールドラッシュに変わるっていうわけさ。」
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