- 2014-6-25
- BUSTA RHYMES
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Busta Rhymes(バスタ・ライムス)
本名:Trevor Tahiem Smith, Jr.
生年月日:1972年5月20日(42歳)
ニューヨーク・ブルックシン出身、25年ものキャリアを持つラッパー。Busta RhymesというステージネームはPublic Enemy(パブリック・エネミー)のChuck D.(チャックD)がNFLプレーヤーのGeorge “Buster” Rhymes(ジョージ”バスター”ライムス)からとってつけた。インターナル・ライム(中間韻)とハーフ・ライム(半韻)を多用した複雑なラップスタイルで知られ、これまでグラミー賞に11回ノミネート、2012年にはヒップホップ専門誌『The Source』でトップ50リリシストに選ばれている。
ロングアイランドをベースとしたヒップホップグループLeaders of the New School(リーダーズ・オブ・ザ・ニュースクール)のメンバーでもあり、Conglomerate Records(コングロマリット・レコーズ)とプロダクション・クルーThe Conglomerate(ザ・コングロマリット)の創立者でもある。2011年にCash Money Records(キャッシュ・マニー・レコーズ)と契約を結んだ。プラチナ認定されたデビューアルバム『The Coming』をはじめ、これまでに9枚のアルバムをリリース。「Dangerous」、「Turn It Up (remix)/Fire It Up」、Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)とのコラボ「What’s It Gonna Be?!」などのヒットシングルをリリースしている。
Early Life
1972年5月にニューヨーク・ブルックリンで生まれる。12歳の時にロングアイランドへと引っ越したが、高校はブルックリンのGeorge Westinghouse Career and Technical Education High Schoolへ通う。同じ高校の出身にはJay-Z(ジェイ・ジー)、DMX、故The Notorious B.I.G.(ノトーリアスB.I.G.)らがいる。
1989–1993: Leaders of the New School
1989年、Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)、Dinco D(ディンコD)、Cut Monitor Milo(カット・モニター・マイロ)らとともにヒップホップグループLeaders of the New Schoolを結成。同じロングアイランド出身のPublic Enemyのオープニングアクトを務めたことでブレイクする。数枚のアルバムをリリースするものの、1992年にゲスト参加したA Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)の「Scenario」でのバースが注目を浴び、その後Busta Rhymesだけの名が知られていったことでグループが不仲となり1993年に解散。
1992年から1995年のあいだは、A Tribe Called Quest をはじめ、Big Daddy Kane(ビッグ・ダディ・ケーン)、The Notorious B.I.G.、KRS-One(KRS‐ワン)ほかの曲にフィーチャーされたり、Mary J. Blige(メアリー・J・ブライジ)、TLCらのアルバムのインタールードに参加したりと他アーティストとのコラボを盛んに行う。また1993年以降はドラマや映画への出演も行うようになる。1995年の映画『パンサー』のサウンドトラックには、The Notorious B.I.G.、Coolio(クーリオ)、Redman(レッドマン)、Bone Thugs-n-Harmony(ボーン・サグスン・ハーモニー)他多くのラッパーとコラボしたトラック「The Points」が収録されている。
1995–1997: The Coming and When Disaster Strikes
1996年3月にアルバム『The Coming』でソロデビュー。その1か月前にリリースしたソロ初のシングル「Woo Hah!! Got You All In Check」は、ビルボード・ホット100で最高8位を記録するヒットとなる。1997年9月にはセカンドアルバム『When Disaster Strikes…』をリリース。ビルボード200で発売初週に3位を獲得、アルバムからの3曲のシングル「Put Your Hands Where My Eyes Could See」、「Dangerous」、「Turn It Up」はいずれもヒットし、「Put Your Hands Where My Eyes Could See」は第40回グラミー賞のBest Rap Solo Performanceにノミネートされる。
1998–1999: Extinction Level Event (Final World Front)
1998年末には3rdアルバム『Extinction Level Event (Final World Front)』をリリース。1960年のホラー映画『サイコ』のテーマソングをサンプリングしたリードシングル「Gimme Some More」がイギリスのシングルチャートで6位を記録し、その後ヨーロッパでの注目が高まる。
2000–2004: Anarchy – Genesis – It Aint Safe No More
2000年に4thアルバム『Anarchy』をリリースした後、新たにJ Records(Jレコーズ)と契約しベストアルバム『Total Devastation: The Best of Busta Rhymes』を、その約1か月後には5thアルバム『Genesis』をリリース。『Genesis』には、Kelis(ケリス)をフィーチャーしたシングル「What It Is」やDr. Dre(ドクター・ドレー)プロデュースのシングル「Break Ya Neck」などが収録されている。
2002年には歌姫Mariah Carey(マライア・キャリー)とFlipmode Squad(フリップモード・スクワッドをフィーチャーしたヒットシングル「I Know What You Want」、Spliff Starr(スプリフ・スター)をフィーチャーした「Make It Clap」を収録した6thアルバム『It Ain’t Safe No More…』をリリース。その後J Recordsを離れ、2004年にDr. DreのAftermath Entertainmentと契約した。
2006: The Big Bang
2006年の7thアルバム『The Big Bang』は発売初週に20万9,000枚を売り上げ、ビルボード200チャートにおいてアルバムとしては自身にとって初となるトップ1に輝く。プロデュースをDr. Dre、Swizz Beatz(スウィズ・ビーツ)が担当し、Raekwon(レイクウォン)、Nas(ナズ)らをゲストに迎えた今作には、Kelisとwill.i.am(ウィル・アイ・アム)をフィーチャーした「I Love My Bitch」、Swizz Beatzをフィーチャーした「New York Shit」、「Touch It」などのシングルを収録。その後2008年にAftermathを離れる。
2007–2009: Universal Motown and Back on My B.S.
2007年には、Linkin Park(リンキン・パーク)をフィーチャーしたシングル「We Made It」をリリース。2008年にはゲームGrand Theft Auto IV(グランド・セフト・オートIV)のためにオリジナルソング「Where’s My Money」を提供した。
その後Univesal Motown(ユニバーサル・モータウン)と契約を結び、2009年5月に8thアルバム『Back on My B.S.』をリリースする。T-Pain(T‐ペイン)をフィーチャーした「Hustler’s Anthem ’09」、Ron Browz(ロン・ブロウズ)をフィーチャーした「Arab Money」などを収録したが、「Arab Money」のリリックがアラブ人、イスラム教徒を侮辱するものだとして物議を醸し、アラブ首長国連邦などではアルバム自体の発売が禁止された。
2010-present: Cash Money Records and Extinction Level Event 2
2010年に自身のレコードレーベルConglomerate Recordsを設立。2011年にはChris Brownの4thアルバム『F.A.M.E.』に収録されたBrownとLil Wayne(リル・ウェイン)とのコラボソング「Look At Me Now」に参加。このシングルが高い評価を得て、ビルボード・ホット100で最高6位、ホットR&B/ヒップホップソングチャートでは1位を獲得し、このチャートでの自身初の1位となる。また2011年10月のBET Hip Hop Awardsでは6部門にノミネートされた。同じ年にはTech N9ne(テック・ナイン)のアルバム『All 6’s and 7’s』に参加したり、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)のセカンドアルバム『Under the Mistletoe』に収録された「Drummer Boy」にもフィーチャーされたりしている。
2011年11月にCash Money Records(キャッシュ・マニー・レコーズ)と契約。Cash Money とConglomerate Recordsからのファーストシングル「Why Stop Now」では再びChris Brownとコラボした。
2012年8月21日には9thアルバム『Year of the Dragon』をGoogle Play上で無料ダウンロードで提供。同アルバムにはLil Wayne、Rick Ross(リック・ロス)、Trey Songz(トレイ・ソングス)らがゲスト参加している。12月にはConglomerateのメンバー、J. Doe(J.ドウ)、Reek da Villan(リーク・ダ・ヴィラン)らとともに初のコラボとなるmixtape『Catastrophic』をリリース。
2013年6月にはPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)をプロデューサーに迎え、Nicki Minaj(ニッキ・ミナージュ)をフィーチャーしたシングル「Twerk It」、11月にはQ-Tip(Q‐ティップ)、Kanye West(カニエ・ウエスト)、Lil Wayneをフィーチャーした「Thank You」をリリース。また12月12日にはQ-Tipとのコラボmixtape『The Abstract And The Dragon』を特設ウェブサイト上で無料公開した。
2014年7月には1988年のプラチナアルバム『E.L.E. (Extinction Level Event): The Final World Front』の続編となる10thアルバム『E.L.E. 2 (Extinction Level Event 2)』のリリースを予定している。
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